今回は,PyVISAパッケージで,Etherケーブルを使って測定機器と接続する手順について紹介します.
もちろん,前もって測定機器側で,Etherケーブルを使って接続するための設定を行っておく必要があります.
Etherケーブルを使って測定機器と接続するには,プロトコルを選びます.代表的なプロトコルを下記に紹介します.実際の測定機器が,どのプロトコルをサポートしているか(複数のケースも多いです)を調べて,適切なプロトコルを選んで下さい.
IPアドレスの指定だけで済む,VXI-11プロトコルを採用できるのであれば,それが良いのではないかと思います(採用するプロトコルによって,データの転送スピードが異なるかもしれません).
- VXI-11プロトコル: 測定機器とEtherケーブルで接続するために開発されたプロトコル
- HiSLIPプロトコル: VXI-11プロトコルを置き換える目的で開発されたプロトコル
- SOCKETプロトコル: 一般的なSOCKETプロトコルを流用
- それ以外: 測定機器側がサーバーとなり接続にユーザ認証が必要となるケースなど測定機器独自のプロトコル
それぞれのプロトコル毎に,PyVISAパッケージを使う際のVISAリソース名が異なります.詳しくはここを参照して下さい.
以前の投稿で予告したように,横河社製のオシロをVXI-11プロトコルでEtherケーブル接続しますが,そのPythonスクリプトは,下記のようになります.
import pyvisa
rm = pyvisa.ResourceManager()
inst = rm.open_resource("TCPIP::測定機器のIPアドレス")
(VXI-11プロトコルを使ったEtherケーブル接続は)非常に簡単ですね.
また,一旦,instに接続機器を割り当てた後は,今までのUSBケーブル接続のケースと全く同じPythonスクリプトとなります.
次回以降の投稿では,横河社製のオシロのコントロールに関して紹介する予定です.
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