予告したように,今回から,横河社製のオシロをPyVisaパッケージを使ってコントロールする手順の紹介を行います.
まず,
「オシロで取り込んでいる波形データをPCに転送する」
のが,オシロをコントロールする目的になります.
また,今後紹介する手順は,ほぼ,横河社製のオシロにのみ該当するケースであり,他の測定機器メーカのオシロには該当しないことが想定されます.他の測定機器メーカのオシロを使って,取り込んだ波形データをPCに転送したい方は,あくまで参考程度にして下さい.
手順を紹介するといっても,
「こうして,こうして,こうすれば波形データをPCに転送できます.」
といった紹介ではなく,試行錯誤しながら,なんとかPCに波形データを転送できるまでを,(呪いの言葉を吐きながら)ぐだぐだ紹介します.
波形データはBinaryデータで転送します.
これは,ファンクション・ジェネレータに任意波形データを設定するケースの紹介で,既にBinaryデータで測定機器へ転送(設定)する経験があったことと,転送速度のメリットから,Binaryデータで転送することにしました(オシロ自体は,BinaryデータとASCIIデータの両方をサポートしています).
どの測定機器のコントロールも,最初は,測定機器メーカが提供している技術資料をよく読むことから始まります.
今回も,そうなのですが,何というか,横河社の技術資料はクセがあります.
例えば,Binaryデータの送受信に付き物のエンディアンという用語の代わりに,送信順序という用語が使われています.しかも,同じ技術資料の別の箇所では,ちゃっかり,エンディアンという用語が使われています(決して意図的なものだとは思えませんが).
このように,横河社製のオシロのコントロールに着手した時点で,何となく苦労しそうな予感がしたのですが,案の定,色々試行錯誤する羽目になりました.
長くなってきたので,今回はここまでとします.
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