PyVISAパッケージで,測定機器にコマンドを送信する場合,コマンド文字列を作成して,その文字列を送信することになります.
例えば,電圧という値を引数とするコマンドは,
コマンド文字列 = コマンド(の文字列) + 電圧(の文字列)
となります.
コマンド文字列の作成方法は幾つかありますが,その前に,Pythonの文字列に関する機能として,
- 文字列は+を使って結合できます
- 数値は,str()関数を使って文字列に変換できます
- C/C++やC#と同じく%書式指定子を使って,数値を文字列に変換もできます
ことがあります(実は,Pythonは数値を文字列に変換する方法は,上で示した2.および3.以外にも幾つかあります.お好きな方法を使って下さい).
では,測定機器に電圧を設定するコマンドが:SOR:VOLTであるとし,電圧120.5[V](変数voltに代入されているとします)を設定する際のコマンド文字列を作成するには,
【1.と2.の方法を使ったケース】
command = ":SOR:VOLT " + str(volt)
【3.の方法を使ったケース】
command = ":SOR:VOLT %g" % (volt)
となります(いずれも,":SOR:VOLT 120.5"という文字列が変数commandに代入されます).
後は,
inst.write(command)
で測定機器にコマンドを送信します(instはopen_resource関数で取得した測定機器本体).
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