測定機器をコントロールする手段は,Python以外にも幾つもあります(下記にPythonも含めて紹介します).
- LabVIEW
- Excel (VBA)
- C# Visual Basic .NET
- Python
このうち,測定機器をコントロールする手段として,LabVIEWは有名です.
LabVIEWは,プログラミング経験の無い方(ノンプログラマー)でも,画面上にアイコンを配置することで,測定機器をコントロールするシステムを構築することができるので,ノンプログラマーな方は,「LabVIEWでいいんじゃない」と考えると思います.
確かに,LabVIEWを使って測定機器をコントロールするシステムを開発することを否定する気はありません.
但し,LabVIEWを使って測定システム開発を構築する場合
- LabVIEWは有償
- 測定システム以外のこと(例えば,測定で得られたデータを処理するなど)を実施するには,LabVIEWだけでは難しい
ことが挙げられます.
一方,未だにExcelのVBA(Visual Basic for Application: いわゆるExcelマクロ)を使って,測定機器をコントロールするトレーニングコースも募集されていますが,Excelマクロを使って測定機器をコントロールするのは,この投稿でも紹介していますが,やめた方が良いです.結局,メンテナンスできなくなってしまう危険が高いです.
これに対し,C#やPythonを使って測定システムを構築する手段だと,
- 無償(但し,C#で開発したシステムを商用で販売するケースは,一部を除いて有償)
- 測定システム以外のこと(測定で得られたデータを処理するなど)も同じ開発環境で作成できる
メリットが挙げられます.
「じゃあ,測定システムの構築に,C#とPythonを使った時の違いは」という疑問が湧くのも当然です.
C#を使って測定システムを構築する場合と,Pythonを使って測定システムを構築する場合の最大の違いは,
C#のプログラムはノンプログラマーには(やっぱり)敷居が高い
ことが挙げられます.
C#はプログラミング言語として優れています.GUIは簡単につくれますし,プログラムの作成という観点からは,C/C++とは比較にならない程ラクです(同じ処理を行うプログラムを作成したとして,C/C++で作成するよりも,C#で作成した方が,作成に要する時間がずっと短くて済みます).
C#はプログラミング言語として非常に優れていますが,反面,Pythonと比べて,プログラミング言語として側面が強く,ノンプログラマーがC#を使ってプログラミングを行うのは,学習に要する時間が長くなると思います(途中で挫折することもあるでしょう).
これに対し,Pythonは,C#よりも,ずっとノンプログラマーに易しいです.
メジャーメントラボが,Pythonを使って測定システムを構築することを決めたのは,実際に測定システムを使う/構築する方が,必ずしもプログラマーではない(ノンプログラマー)ケースが大半であると思っているからです.
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