測定機器メーカのホームページから,コントロールする測定機器のコマンド群の資料(資料名は測定機器メーカによって異なります.例えば,通信インターフェースだとか,外部制御取扱説明書とか,プログラマーマニュアルとかさまざまです)をダウンロードしたとします.
コマンド群の資料には,最初に,コマンドのフォーマット(様式)に関して説明してあります.
コマンドそのものは測定機器毎に異なりますが,コマンドのフォーマットは共通なので,ここでは,コマンドのフォーマットに関して簡単ながら紹介します.
コマンドは,共通コマンドとサブシステム・コマンドという2種類のコマンドに分かれます.ここで,測定機器特有のコマンドはサブシステム・コマンドなので,以下,サブシステム・コマンドのフォーマットに関して紹介します.
- コマンドは階層構造となっており,各階層はコロンで区切ります.原則として,ルートから該当するコマンドまでのパスを記述しなくてはなりません.
(OFFSetコマンドを実行するには,:SOURce:VOLTage:LEVel:IMMediate:OFFSetとなるなど) - 省略可能なコマンド(オプションコマンド)があります.
(:SOURce:VOLTage:LEVel:IMMediate:AMPLitude 1.0は,:SOURce:VOLTage 1.0に省略できるなど) - ロングフォームとショートフォームの記述方式があります.説明書では,コマンドのロングフォーム部分を小文字で表していることが多いです.
(:SOURceはロングフォーム,:SOURがショートフォームなど,いずれのコマンドでも良い) - カレントパスという概念があり,これを利用すると,1.に示した,ルートから該当するコマンドまでのパスを記述しなくても良くなります.但し,よく理解した上で使わないと,思うような動作にならないことになります.興味のある方は,資料を調べて見て下さい.
どうでしょうか.参考にもならないレベルですが,何となくイメージできたでしょうか.
測定機器メーカが異なっても,同じ種類の測定機器であれば,このサブシステム・コマンドのコマンド名は,似通ったものであることが少なくありません.
特定の測定機器のコントロールができるようになれば,測定機器を別メーカの物に変更しても,新たに覚えることは比較的少なくて済むと思います.
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