026 PyVISAとExcelファイルで測定機器をコントロールする

2022/04/02

その他/雑談

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今回は,Excelファイルから測定機器をコントロールするための設定項目を読み込んだり,測定機器から取得したデータをExcelファイルとして作成したりする方法の紹介です(後に紹介する,Excelから測定機器をコントロールする方法とは違うことに注意して下さい).

具体的には,本ブログの最初の頃の投稿 003 condaコマンドを使ったパッケージのインストールで,condaコマンドを使ってインストールすべきパッケージの一部として,

  • openpyxl (Excelファイルを読み書きするため)
  • lxml        (Excelファイルを高速で読み書きするため)

を挙げていましたが,上記の2個のパッケージを使って,Excelファイルの作成および読み込みを行う方法を,次の投稿から紹介する予定です.

本ブログをお読みの方が,学生さんであれば,Excelはグラフを書くプログラムだという認識でしょうが,社会人になると,(職場にもよりますが)Excelファイルは色々な場面で使われています(むしろグラフを書くのに使われるのは稀です).

測定機器をコントロールするのに,Excelファイルを使う状況としては,

  • 設定項目の設定値の一覧(例えば複数の電圧を次々変えて測定機器に設定するなど)をExcelファイルのテーブル(表)から読み込む
  • オシロに表示された波形データをExcelファイルとして出力する
などが考えられます.

openpyxlパッケージとlxmlパッケージを使って,Excelファイルを読み書きするPythonスクリプトを作成できれば,測定機器のコントロール以外でも,色々な場面で活躍できるので,是非ともチャレンジして欲しいと思います(このあたりが,ノンプログラマーな方に,Pythonを使って測定機器をコントロールするのを勧める最大の理由でもあります).

ところで,ネット上には,
 「openpyxlパッケージを使ってExcelを操作する云々」
という記事がありますが,これは誤解を招く表現です.
openpyxlパッケージはExcelファイルの読み書きはできますが,Excelを操作している訳ではありません(実際,Excel本体が無くてもExcelファイルの読み書きができます).

「Excelを操作する」だと,Excelにできることは全て可能であるように誤解されやすいのですが,openpyxlパッケージはExcelファイルを読み書きするだけなので,Excelにできることの全てが可能である訳ではありませんのでご注意下さい(Excelのマクロと同じことをやろうとしても,必ずしもできるとは限りません).




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C++やC#を使って数値解析プログラムの開発を長年行ってきました.
今は,Pythonを使った自動処理システムの開発をメインに行っています.

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