今まで,Miniforgeを使ってPython環境をインストールし,condaコマンドを使ってPyVISAパッケージをインストールし,測定機器のSCPIコマンドを調べ,コマンド文字列を作成し,コマンドを送受信する方法を紹介してきました.
測定機器をコントロールする大半の作業は,上記の手順で実行できますが,
- オシロスコープから波形データを取得する
- ファンクション・ジェネレータに任意波形データを設定する
などのケースは,さらに,一連の数列データを,ASCIIデータもしくはBinaryデータとして,測定機器に送受信することになります.
PyVISAパッケージには,一連の数列データを,それぞれASCIIデータおよびBinaryデータとして送受信する関数が用意されており,それらの関数を使うことになりますので,これから数回に渡って,それらの方法を紹介することにします.
ASCIIデータとして数列データを送受信するのは比較的容易なのですが,Binaryデータとして数列データを送受信するには,幾つかの(重要な)事柄を知っておく必要があります.本ブログでは,そのあたりも紹介していく予定です.
なお,一般的に,ASCIIデータとして数列データを送受信するのは,Binaryデータとして送受信するよりも大幅に時間がかかります.また,数列データはBinaryデータとしてのみ送受信できるケースも少なくないため,測定機器に数列データをBinaryデータとして送受信するのは,非常に重要です.
本ブログで,重要なのだが難しい(できるようになるまで分からないことが多い)数列データをBinaryデータとして測定機器に送受信する方法を紹介することで,皆様のお役に立てればと思います.
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