037 PyVISAを使ってASCIIデータとBinaryデータを送受信する

2022/04/13

その他/雑談

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今まで,Miniforgeを使ってPython環境をインストールし,condaコマンドを使ってPyVISAパッケージをインストールし,測定機器のSCPIコマンドを調べコマンド文字列を作成し,コマンドを送受信する方法を紹介してきました.

測定機器をコントロールする大半の作業は,上記の手順で実行できますが,

  • オシロスコープから波形データを取得する
  • ファンクション・ジェネレータに任意波形データを設定する

などのケースは,さらに,一連の数列データを,ASCIIデータもしくはBinaryデータとして,測定機器に送受信することになります.

PyVISAパッケージには,一連の数列データを,それぞれASCIIデータおよびBinaryデータとして送受信する関数が用意されており,それらの関数を使うことになりますので,これから数回に渡って,それらの方法を紹介することにします.

ASCIIデータとして数列データを送受信するのは比較的容易なのですが,Binaryデータとして数列データを送受信するには,幾つかの(重要な)事柄を知っておく必要があります.本ブログでは,そのあたりも紹介していく予定です.

なお,一般的に,ASCIIデータとして数列データを送受信するのは,Binaryデータとして送受信するよりも大幅に時間がかかります.また,数列データBinaryデータとしてのみ送受信できるケースも少なくないため,測定機器に数列データBinaryデータとして送受信するのは,非常に重要です.

本ブログで,重要なのだが難しい(できるようになるまで分からないことが多い)数列データBinaryデータとして測定機器に送受信する方法を紹介することで,皆様のお役に立てればと思います.

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自己紹介

C++やC#を使って数値解析プログラムの開発を長年行ってきました.
今は,Pythonを使った自動処理システムの開発をメインに行っています.

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